2013年9月16日月曜日

『最近の粉飾―その実態と発見法』

井端和男(2012)『最近の粉飾―その実態と発見法』税務経理協会


<きっかけ>
・P/LとB/Sを読む機会が増えてきた
・粉飾の手法を知ることで、気づかずに粉飾していることがないように気をつける


<読む前に期待したこと>
・「内部取引による売上高の水増し」「のれんの過大計上」以外で、粉飾の手法がないか知る
・粉飾を見破るために、財務諸表上でチェックするポイントはどこかを知る


<実際に読んでみて>
□粉飾の手法パターン

・子会社に損失や不良資産を持たせ、連結から外す「連結逃れ」(pp5)
・利益の先食い(pp7-8)
・利益の水増しを目的とした、資産の水増しまたは負債の隠蔽(pp13)
・繰延税金資産の水増し(pp16)
・減損処理を実施しないまたは減損損失の計上時期を遅らせる(pp16)
・長期貸付金や投資有価証券に含み損を隠す(pp36)
・自己株式の売却益を事業収益に振り替える(pp55)
・株式交換による株式買収を名目に、新株を発行して傘下の投資事業組合に株式を預け、投資事業組合は適当な時期にこの株式を売却し、株式の売却益を得る。この売却益を、自社の利益に還流させる(pp61)
・棚卸資産の評価減の計上を先延ばす(pp228)
・工事進行基準の進捗を甘く見て、利益を水増し計上する(pp228)


□チェックするポイント(=粉飾が疑われる場合)

・借入金は売上高の6ヶ月程度に収まっていない(pp4)
・売上高の伸び率が、業界全体の伸び率と大きく乖離している(pp22)
・売上高が減少しているにも関わらず、売上原価、販売管理費の抑制による黒字を維持している(pp23)
・収益性が低いが、長期間黒字である(pp23)
・自己資本比率が10%未満で継続している(pp23)
・正常回転期間を各年度における実際の回転期間と比較して、実際値のほうが著しく上昇しているか、年々上昇を続けている(pp25)
・営業CF(間接法)を利益要素と運転資本収支要素に分解し、運転資本収支要素が異常値を示している(pp33-35)
・第4四半期の売上高集中度が著しく高く、翌年度第1四半期の売上高集中度が著しく低いとき(PP37)
・借入金が多く、多額の利息を支払っているのに、借入金の大半を現金・預金として保有している(PP38)
・1ヶ月程度の短期で貸し換えを繰り返す(pp69)
・受取利息や雑収益などの営業外収益が増えている(pp223)
・前払費用、仮払金、未収金、貸付金などの雑資産が増えている(pp223)
・売上債権、棚卸資産などの総資産の回転期間が上昇を続けている(pp223)


<その他>
1回で全部消化できるはずもないが、今回よくわからなかった点は、下記。
・基礎資金回転期間(pp28-30)






今日の投資

■英語 15分
■中小企業診断士 1時間
■読書 20分


英語は、シャドーイング。中小企業診断士は、問題集縦串(経営情報システム11-20)。

0 件のコメント:

コメントを投稿

関連記事

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...