2016年2月11日木曜日

『MBAが会社を滅ぼす』

ヘンリー・ミンツバーグ著;池村千秋訳(2006)『MBAが会社を滅ぼす』日経BP社


<きっかけ>
・先輩に薦められた。



<読む前に期待したこと>
・会社を辞めてMBAを取得するとしたら、取得後にどのような業界でどようなポジションで働くと、投資の効果を最大化できるのか知る。


・MBAを会社で働きながら取得するとしたら、取得後にどのようなロビー活動をすることで会社内でやりたい実現するのか知る。


・MBAを取得したとしたら、取得後は社内でどのような態度でいることが高く評価されるのか知る。


<実際に読んでみて>
・マネジメントは、サイエンスに偏った計算型でもなく、アートに偏ったヒーロー型でもなく、バランスのとれた関与型でなければならない(pp12)。従来のMBA教育はクラフトが抜け落ちており、アートの十分とは言えず、サイエンスに重きを置きすぎている(pp127-128)。従来型のMBAを学ぶと、サイエンスに偏りがちになるので注意が必要と読めた。


・マネージャーは、客員指揮者のように定型的なことを扱うわけではなく、むしろ、突発的で厄介な仕事を引き受けるのが仕事(pp25)。この覚悟は持っていたので、自分のやっていることが肯定されたようでうれしかった。


・MBAは、せっかちで、分析を重視し、コントロールすることが好きな人を集めてしまう(pp27)。そういった人をにならないように気をつけなければならない。


・経営人材には、対人能力を持ったリーダーが必要であって、アカデミックなスペシャリストではない(pp32)。MBAを取得するかどうか迷っているなら、まずはリーダーシップを磨くこと(pp33)。同じく、従来型のMBAではソフトスキルは学べない(pp60)とある。したがって、ソフトスキルはMBA以外のところで学ぶか、経験値を積まなければならない。


・「MBA教育が生む印象」(pp92-93)の記載ある。よくない印象で、かつ、自分の心がけしだいで印象を変えることのみ書き出し対応を考えてみる。

2.マネジメントは、体系的分析に基づく意思決定である。つまり、マネジメントとは考えることであり、それはアートというよりサイエンスだ。クラフトなどまったく出番がない。

→MBAを取得しても、サイエンス一辺倒にならず、クラフトへの敬意を示す。

3. 意思決定に必要な情報は、言葉と数字からなる簡単な資料によって得る。意思決定を行うために、数字に「手を加え」、言葉を議論し、その過程でいくらか「倫理」も考慮する。

→数字の背後にある「志」をまず大事にする。数字は志の達成度を示す。提案書には、数字だけでなく、自分自身の行動による学び(クラフト)と、直感(アート)によるビジョンを盛り込むことで説得力が増すのではないかと気づいた。

4. マネージャーの下にある組織は、MBAの科目と同じように、財務、マーケティング、会計などの業務機能ごとにきれいに区分されている。それぞれの部門は、それぞれの手札であるテクニックを活用する。

→CSR部門、環境対応部門、女性活躍を支援する部門への敬意を忘れない。これらは、最近になって企業価値を高めることがわかってきた部門である。

7. MBA資格を持つマネージャーが戦略を立案した後は、部下(「人的資源」と呼ばれる)がかけずり回ってそれを実行に移す。戦略の実行は重要であり、マネージャーがコントロールするが、マネージャー自身が実行に携わることはない。

→クラフトを大切にする。全部をマネージャーが行う必要がないが、問題が起きたときに部下を助けられる程度には業務に精通している必要はある。

9. このようなマネージャーになるために、そしてすべての人の上に立つリーダーになるためには、まず二年間ビジネススクールにおとなしく通わなくてはならない。そうすることによって、あらゆるものをマネジメントできるようになるのだ。

→MBAを取得したからといって、あらゆるものをマネジメントすることはできない。実際に仕事を行う人のクラフト・思いを尊重する。MBA科目で呼ぶところの人的資源はすべて異なるものであり、すべて新たなものとして対応する必要があることを覚えておく。


<その他>
・従来型のMBAは、サイエンスを重視するあまり、アートとクラフトをないがしろにしているという指摘(pp20-22)はおもしろい。逆に言えば、アートとクラフトを兼ね備えた学生であることをアピールできれば、MBAの入学試験で有利になるということだと理解した。


・ケースメソッドは、どんな場面にぶつかっても多様な視点で状況を見つめ、同じ状況に対しても人によって多様な見方があることを知るための訓練になりうる(pp84)。


・すでにマネージャーである人間は、教室でマネージャー経験のない人材よりも成長できる(pp310)とある。


・優れた理論は、マネージャー自分の経験を理解するのに役立つ(pp317)とある。確かに、後になって書籍を読んで自分が経験したことはそういったことだったのかと分かることはある。同じく、「理論に照らして経験をじっくり振り返ることが学習の中核をなす」(pp317)も合点がいく。






今日のインプット

■読書 1時間5分


読書は、拾い読みとまとめ作成。

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