2016年4月5日火曜日

10%できてないのではなく、90%できたと考える

途上国で仕事をしていると、大卒のスタッフですら、書類を扱う仕事に慣れていないのにすぐ気がつきます。


数字の書き方でいえば、7や8の書き方が、みんな独自の流派になっており、小切手の署名をする前に確認する必要があります。二重線による訂正の考え方も浸透しておらず、間違えた場合はぐちゃぐちゃに潰したりして平気で出してきます。


ステープラのとめ方も、45度斜めにして端から1センチ離すといった、物理的に一番強い留め方を知っているスタッフは一人もいませんでした。ステープラの二重留め、三重留めも疑問をもたずに行います。ステープラで綴じる順番も、大きな情報から小さな情報に進んでいくといったことに注意を払われていません。


まだまだあります。自分が提案者欄に署名しないでごりらの署名を求めてきたり、重要な書類をコピー機の上においたままにしたりすることもあります。印刷も、上下左右の余白が同じ間隔になっていなかったり、フォントが一貫していないことに嫌な感じをもったりすることは稀です。


新人のころ、厳しい上司の下でこういったことを鍛えられたごりらは、つい、自分が受けた指導と同じことを現地のスタッフにしてしまいがちでした。日本の上司は、書類がしっかりしていないことは、自分への侮辱だと捉える人でした。しっかりした書類を出せないことは、自分を大切に扱われていないと考えているようでした。


ごりらも、海外に出て、自分のスタッフが同じことをして、最初はその都度、瞬間湯沸かし器のように怒りを感じていました。ただ、何度も同じ経験をして、彼らは自分のことを侮辱しているからこのような仕事をしているのではなく、単に「知らない」だけであることを学びました。


このことに気づいてからは、冷静になって成果物をみることができるようになりました。また、書類の扱いの教え方は、100が完璧な状態であった場合、90のものが出てきた場合、できていない10を指摘するよりも、できた90をまずほめることで、現地スタッフの学びの態度も積極的になると経験的にわかりました。


ごりらにとってみれば、日本で資料をほめられる経験よりも駄目出しの経験のほうが圧倒的に多いため、自分が経験したことのない、まずほめることから始めるのは最初変な感じがしました。しかし、よくよく考えてみれば、現地スタッフは学校で叱られるという経験をしていないのです。両親がホワイトカラーとして会社組織で働いている人も少ないため、両親からも学ぶ機会もないはずです。まずは、相手がこちらの話を聞く体勢を作ってもらうのためのビジネスマナーとしてほめるのだと、捉えています。


むしろ今は、以前教えたことがどれくらいできるようになったのか、楽しんで確認することができるようになっています。現地従業員は1年で4割くらい退職してしまうため、ノウハウの定着率はあまり高くありませんが、ごりらの怒らずに教える態勢が整ったのは、組織としての成長だと思います。


海外で仕事をするようになって、仕事への満足の沸点の低い人たちとも仕事をするようになって、自分の性格も変わったと感じています。以前は、些細なことで知人と絶交してしまうようなこともありましたが、相手を赦せるようになりました。また、相手を赦すことにより、自分の赦せる範囲も広がった気がします。



今日のインプット

■FP3級 30分


FP3級は、問題集縦串(不動産)。




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