2016年4月19日火曜日

環境を整備することと、チャンスを待つこと(下)

昨日の続きです。


ごりらの部門の組織図は、最終的には下記の通りになりました。

































ここで注目して欲しいのは、C1C2というのは、最初の組織図で一番下だった人たちです。この人たちが、きちんとAやBの代わりが務まるようになったというのは、ごりらのちょっとした誇りでもあります。経営者の目線に立ってみても、業務量は増えたにも関わらず、合計の人件費は4400から4020に減りました。効率的な部門運営が可能になったということです。









一方で、現地従業員の「準備する心」も大切だと考えています。C2のスタッフがここまで給与を上げることができたのは、この立場になってから実力を発揮したのではなく、いつなんどき、先輩であるAやBが退職しても代わりが務まるようにするという片鱗を見せていたからに他なりません。そうでなければ、ごりらも、ごりらの上司も、この人に代わりを任せてみようとは思わなかったはずです。まさに、この記事で紹介した”chance only favors the prepared mind.” ですね。ごりらの環境整備の努力もあったかもしれませんが、従業員がチャンスを待って準備していたからこそ、現地化が進んだのだと考えています。


もし仮に、今D1のスタッフが、

「私の職務範囲は今の分だけなので、これ以上の仕事は担当したくありません」
「私は今の給与で満足です。これ以上学びたくありません」

といわれてしまったら、C1からD1への業務分担は進みませんし、C1からD1に流れないということは、ごりらからC1への業務分担も円滑に進みづらくなります。


これは、採用のミスマッチだと思います。ごりらの失敗です。まだ小さい会社なのだから、自分のできることはこれだけだ! と思っているスペシャリストよりも、いろいろ挑戦することを楽しいと思える人を見極めて採用するべきでした。D1の人は、昇進の機会が制限されるというインセンティブによって、会社を自然に去るように仕向けられることになります。本来、自分のやりたいこととマッチした会社で働くことのできた時間をうちの会社で過ごすことになったD1の人にとっては、機会費用が発生したとも言えます。


実は、塾のアルバイトでも、同じような失敗があります。ごりらは、「今の実力は目標に達成していないけれど、学ぶ気のある生徒」には何とかしてあげたいと思っていろいろと努力しますが、「今の実力は目標に達成していないけれど、それは問題ではなく、塾には友達に会うためにくる生徒」の何人かは、塾にいずらくなることがわかっていてそのままにしていました。


海外駐在時も同じで、「会社で何も学ぶつもりはなく、100%アウトプットするつもりで会社に来る従業員」が、ごりらのところで働くとどれだけ働きづらい思いをするのか知ってたうえで、そのまま退職することになることを知りながらそのままにしておりました。優先するべきは、WILL(やる気)はあるけれどSKILL(技術)は今ない従業員を育成するような環境を作ることだと考えていたからです。


D1の例で上げた、「自分は職人として最高の状態にあり、その自分のスキルを十全に活用するだけで会社に対して継続的に価値を提供できる」と考えている従業員、ありていに言えば、「できることしかやらない」従業員の例は何人か経験しており、こちらが環境を整備することと、チャンスを待っている従業員をきちんと採用することがお互いにとって大切だと感じています。採用面接は重要な場として、人任せにせず、立ち会うようにしています。



今日のインプット


■FP3級 30分


FP3級は、復習。









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