2016年4月8日金曜日

狭い日本人村

外食中心のごりらは、昼食および夕食で会う人たちとのたわいのない話も楽しみでした。会社で日本語を使いますが、緊張感のある相手にしか日本語を使いませんので、あまり気張らないで日本語が使える機会は貴重でした。


主な話題は、芸能ニュースといった気軽なものもありましたが、それ以上に夢中になるのが、新しく来た駐在員や共通の知り合いの最近の動向です。というのも、ごりらの赴任国では日本人コミュニティが小さいため、共通の知り合いが多いのです。こんなこともありました。仮に話し相手を、ちーたーさんとしておきましょうか。


ごりら               「最近あの人見ないですねー」
ちーたー           「ああ、あの人なら日本で捕まったよ」
ごりら               「ええっ!」
ちーたー           「ネットに出てた」
ごりら               「何をしたんですか?」
ちーたー           「よくわからないけど、架空の投資話による詐欺と脱税だって」
ごりら               「・・・・・・」


後でインターネットでその人の名前を検索してみると、確かに逮捕されていました。MSNニュースのトップページにも出ていたようです。自分が少し話したことがある人が捕まることがあるなんて、衝撃でした。日本にいると、自分と似たような境遇の人との付き合いが多いですが、海外に出て働くと、そうでない人と接触があるというよい例だと思います。


日本人村は狭いという話はまだあります。


・パーティでは共通の友人を見つけることがすぐにできて、初対面にも関わらず話が弾んだ。
・名前しか知らない人の異性関係の不祥事情報が入ってくる。
・「お噂はかねがね」(I heard a lot of you)と言われる。でもこちらも言ってみる。
・普段接点がなさそうな人が裏でつながっており、悪口が筒抜けになっている。
・日本行きの飛行機では、必ず誰か知り合いに会う。


世間が狭いが故の失敗もあります。これまで顔見知りの某商社の方と飲み屋でさしで話す機会があって、自分の会社が、その商社と比べていかに未熟かを話してしまったことがありました。仮に、その方をふくろうさんとしておきましょうか。


ふくろう   「最近出てきたA社※についてどう思いますか」
A社はごりらの会社の同業他社
ごりら       「すごいですね。市場環境の変化に対する意思決定が早いです」
ふくろう     「でもご存知のとおり、(中略※)ですよ。本当は、どう思っていますか?」
※書けません
ごりら       「まあ、うちの会社は法律違反はしていないと胸を張って言えますが、ふくろうさんの会社に比べたら、人やシステムの投資は遅れてますし、今までの成功モデルに囚われて市場への変化の対応が遅れてて、成熟していない会社という点では一緒ですよ」
ふくろう     「ご謙遜を。日本では大きな会社じゃないですか」


半年後、その商社と一緒にビジネスをすることになるとは、そのときは全く想像もしていませんでした。今、思い出しただけで冷や汗がでます。これ以降、誰であっても自分の会社の悪口は社外では話さないようにしています。



今日のインプット

なし

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