2016年6月12日日曜日

『No.1アナリストがいつも使っている投資指標の本当の見方』

吉野貴晶(2015)『No.1アナリストがいつも使っている投資指標の本当の見方』日本経済新聞出版社



<きっかけ>
・株式投資のうち、バリュー投資に興味があった。
・投資家や債権者に向けた資料を作る機会が増えてきた。



<読む前に期待したこと>
・投資家に対して、経営状態が改善していることを説明するのに必要な指標を知る
・自分が株式投資をする際にスクリーニングする手法を知る



<実際に読んでみて>
・全ての指標がよい銘柄はない。PBRが低くて放置されている銘柄は、ROEも低い。また、経常増益率が高い銘柄は、すでにPERが割高になるまで買われている(LOC146)。


・株式投資では、投資期間の決定が何よりも重要。「損が出ても、売らなければ確定しない。長く持っていれば、そのうち値上がりするかもしれない。上がったら売ればいい」(LOC154)という考え方が一番合理的でない。


・超長期の投資ならPBRを使った戦略が良い。中期の投資ならPERを使った戦略が良い(LOC172)。


・業種別の自己資本比率平均が記載あった(LOC515)。こういう業界による指標が頭に入っている人になりたい。医薬品の自己資本比率が69.0%と、一番高いのは、借入をしてビジネスを行うにはリスクが高すぎる(研究開発に投じた費用が回収できないかもしれないし、訴訟により一時的なキャッシュアウトに加えて特別損失が発生するかもしれない)からだと考えた。


・PBRは、解散価値である1倍を基準とする一方で、PERは15倍を基準として考える(LOC563)。単純に考えれば(最終利益がすべて株主に配当されるならば)、15年で投資した分をインカムゲインで回収できたことになる(LOC578)。


・PERは不確実性が高く、成長の余地が少ない業種のとき、慎重に評価されるため低くなる傾向がある(LOC608)。銀行のPERは平均9.5倍で、全業種の中で一番低い。


・株価売上高倍率(PSR、Price to Sales Ratio)は、非常時で見通しが立ちづらいときに役に立つ(LOC930)。赤字の会社でも使えるかもしれないと思った。


・金融機関の投資指標は、PBR、配当利回り、PER、ROE,増益率、リビジョンを、投資期間や投資環境に合わせて使う(LOC1706)。


・7年を超える超長期投資は、毎年銘柄を見直して、低PBR銘柄を選びなおす(LOC1902)。



<その他>
・KINDLEで読みました。グラフと文章が連動していると、別のページになってしまうのが読みづらかったですが、全体的には違和感なく読めました。


・むかし、ある会社の社長が社内向けに、「我が社は、○○の発表後、PBRが高くなり、株式市場から高く評価されています」と話していたけど、経営者の目線で見ると、PBRが高くなったほうが、実力以上に買われているということになるので、ポジティブなんだろう。ただ、長期的には企業価値を高めて、割高だったPBRに応えていかないと、市場では過熱感から株は売られるだろうな。





今日のインプット

■読書 1時間55分


読書は、拾い読みとまとめ作成。

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