2017年10月1日日曜日

元犯罪者の住所は公開されるべきか

英検スピーチの素です。英検1級の2次試験で問われそうなテーマについて、考えたことを英語で書いてみました。



<きっかけ>
いつも聞いているポッドキャストの「バイリンガルニュース」で、マミさんがサイコパスである人はサイコパスであるとみんなに分かったほうがみんなが幸せになれるという旨の発言をしていて、興味を持ちました。ここでは、サイコパスではなく、犯罪者について考えてみました。ウィキペディアによると、アメリカ、イギリス、韓国では性犯罪者の個人情報を公開しているようです。



<日本語で考えたこと>
元犯罪者の住所を公開されたら、何が起こるでしょうか。まず、その近くにはなるべく住みたくないですよね。すると、近くに住む人が減り、アパートであれば部屋の値段は下がり、家であれば周辺の土地が値下がりするでしょう。


もし私たちがこれから入居を考えているのであれば、元犯罪者の住所マップは役に立つでしょう。私も、海外駐在から日本に帰国してアパートを探す際に、事故物件サイトなるものを見て、自分の住むところが該当していないか確認していた記憶があります。


しかし、既に住んでいるところの近くに、新しく元犯罪者が入居した場合はどうでしょうか。アパートに一人暮らしであれば、すぐ引っ越すこともできるでしょう。しかし、もしマンションに35年ローンで家族で住んでいた場合はどうでしょう? 日本の場合、引っ越すことは金銭的に余裕のある人を除き、かなり難しいはずです。近くに元犯罪者が住んでいることに怯えて毎日を過ごすことになるのです。


ここで言いたいのは、「知らないほうが幸せである」ことが、世の中にはあるということです。いつ引っ越してくるかわからない元犯罪者に怯えるよりは、みんなが知らずに過ごしていたほうが幸せなのではないか、と思います。


最大多数の最大幸福の観点に加えて、罪を償った人への権利も重要です。住所を公開された人は、服役して来た人を想定しているわけで、罪は償っているのです。人は、善くなるために生きていると、ごりらは信じています。国民の知る権利と、罪を償った人が更生の道を歩み始める権利では、後者のほうが優先されると考えます。


どういうわけか、日本ではひとたび叩く対象であると認められると、徹底的に叩かれます。4年前の2013年に岩手県の小泉みつお議員が、病院での対応に腹を立ててブログで乱暴なコメントを書いたことがありました。このことに対して、テレビは彼を執拗に追い込み、ブログには人格攻撃となるコメントが多数寄せられ、ついに3週間後、彼は自殺してしまいました。20年前の1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件の犯人の生活を、週刊文春はずっと追いかけています。罪を犯した人の住所が公開されたと思うと、どんな嫌がらせが起きるか、想像に難くありません。


さらに、過去の犯罪の情報は、将来その人が犯罪を犯す可能性に影響はないと考えます。介護に精神的に疲れてしまい配偶者を殺した人が、服役後一人暮らしを始めたとして、その人が隣人のあなたを殺す可能性は、仲間と夜まで騒がしい大学生があなたの隣の部屋にいる可能性よりも低いはずです。近くに住みたくないという気持ちはわかりますが、無差別犯罪をする人でもない限りは、元犯罪者という情報は、十把一絡げにはできないと思うのです。



<英語の構成>
結論 → 理由①②③ → 結論



<英語でまとめ=スピーチ原稿>
Although some people argue that the addresses of ex-criminal shall be disclosed for security purpose, I believe it should not be disclosed for three reasons. 

First of all, some of our happiness derive from our ignorance. You may refrain from staying at the apartment room next to an ex-criminal if you know in advance. However, how if you buy a house with thirty-year loan but an ex-criminal buys a house next to you later on?  You cannot move and you have to worry about your family every time you are out.  The thing is that it actually happens to us but we are just not aware of it.

Secondly, the right for ex-criminals to live a better life should overweight the light for the public to know. My experience has shown that the purpose for people to live is to become better. Everyone can start over. As long as ex-criminals serve prison time, it is safe to say that they pay for their crime. No one has a right to strip them of their rights to be better. Collecting excess information from people violates this basic right of people.

Finally, past criminal information is not always useful. If an ex-criminal who has taken someone’s life stays at the room next to you, it does not completely mean it is likely that this ex-criminal attempts to kill you. There must be a reason for a person to do others a mischief. Online word-of-mouth webpage is a good example. You may not like the restaurant which has high scores and vice versa.

In conclusion, the addresses of ex-criminals shall be hidden in Japan. 



<その他>
もっと細かく考えて、再犯率が高い犯罪に絞って公開したらどうか、といった議論ができるかもしれません。
その他のスピーチの素は、こちら

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